Memories

2日目




 ―自然教室・2日目―



 『ちょっ、理彩!!』


 「え?」


 『”え?”じゃない!!何でご飯を炊くのに、砂糖いれようとしてんのッ!?』



 只今、飯盒炊爨中。



 理彩は米を炊く役割だった。


 米を研いで、水を入れるだけの作業なのに…こいつ、飯盒の中に砂糖を入れようとしていやがった。



 「だって、カレーが辛いから…ご飯を甘くすればちょうどいいと思って―‥」


 『もーいいっ、理彩は芋!!ジャガ芋切って!!』



 …この子に任せてはダメだ。


 食えなくなる。



 「…はぁ~い」



 あたしが理彩からお米を奪い、水の分量を計っていると、



< 29 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop