Memories
2日目
―自然教室・2日目―
『ちょっ、理彩!!』
「え?」
『”え?”じゃない!!何でご飯を炊くのに、砂糖いれようとしてんのッ!?』
只今、飯盒炊爨中。
理彩は米を炊く役割だった。
米を研いで、水を入れるだけの作業なのに…こいつ、飯盒の中に砂糖を入れようとしていやがった。
「だって、カレーが辛いから…ご飯を甘くすればちょうどいいと思って―‥」
『もーいいっ、理彩は芋!!ジャガ芋切って!!』
…この子に任せてはダメだ。
食えなくなる。
「…はぁ~い」
あたしが理彩からお米を奪い、水の分量を計っていると、