Memories



 「はい、瑠歌」



 理彩にくじ引きを渡された。


 …って言っても、もう一個しか残ってなかったけど。



 「そのくじと同じ番号の人がペアだから♪」



 楽しそうな理彩とは真逆に、あたしのテンションはどん底に落ちていた。


 …って、



 『…女子と女子、男子と男子っていうペアの可能性もあるって事?』



 ピシィッ



 あたしが質問すると、その場の空気が凍った。



 「あるよ~」 



 理彩がそう答えると、



 「そんなの嫌だーッ!!」



 中野くんが叫んだ。



 「それより、”いっせーの”でみんな自分の番号を見てね!!」



 理彩の指示にみんな頷く。



 「じゃぁ、いくよ!!…いっせーのっ」



 みんな一斉に番号を見る。



 ――結果は…


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