Memories
あたしと宮田は、あれから学校の近くの公園へ移動した。
「久しぶりだね…、渡瀬さんと話すの」
『…席遠くなったからね』
「そうだね…」
何…?
しばらく話さないと、こんなに気まずくなるものなの…?
「…渡瀬さん」
『…?』
名前を呼ばれ、宮田の方を向く。
「まだ…他の人には言ってない事なんだけど…」
『うん…?』
普通なら、ここで”何の話かな?”って、ワクワクするんだろうけど…
その時、あたしは……嫌な予感がしたんだ。
「俺…8月にアメリカへ行くんだ」
『えっ――‥』