神崎探偵事務所へようこそ!!
ん??
なんだ??
今の悪魔な声は。
よからぬ声を聞いた気がして
んんっ!?と耳を向けると
「ま、いいや。
詳しい話は夕飯ン時に。
ボスには例のブツだけ持っていくって伝えといて。」
そう言って
聖ちゃんはいつもの声で
ニシシと笑う。
んん??
アレは私の勘違いだったのかなぁ……
「ん。わかった。
じゃぁまたお家でね。」
「おう!
愛してるぞ、ミューーーーっ!!」
さっきの悪魔な声はどこへやら
聖ちゃんはいつもどおりの
オバカで豪快な声を上げて
電話を切った。
だけど……
気づくべきだったんだ。
「美優、聖哉なんて言ってた??」
「ん?例のブツだけ持って行くって。」
「ふふっ、そうかい。
こりゃ、おもしろくなるねぇ…。」
悪魔な顔して笑う
お母さんと
悪魔な声で囁いた
聖ちゃん
2人の(というか神崎家の)
ド悪魔具合は並みじゃなかった。