神崎探偵事務所へようこそ!!
ビシっとカッコいいこと言ってるようだけど、なんだかしまりのない聖ちゃん。
――はぁ……
コレが総ちゃんだったらバシッと決まるだろうに……
少し残念な感じがして
同情染みた目で聖ちゃんを見つめていると
「ま、コレでこの場を離れる口実が出来た。
いくぞ、ミュー!!」
そんな視線なんて気にも留めずに
聖ちゃんは私の腕をグイッと
引っ張る。
そしてされるがままに
バイクに乗せられると、
「いっくぞー!!」
「うきゃぁぁぁ~!!」
猛スピードで神崎家に向かった。
頬に冷たい風に
強い風圧
風のように街を駆け抜けると
「到着~~~!!
ミュー、エリザベス連れてこい!!」
あっという間にお家に到着。