神崎探偵事務所へようこそ!!
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「もしもし、聖哉ですか??」
「あぁ、総一郎か。
どうした??」
「実は…レオンが見つけた裏帳簿ですが少し変なんですよ。」
「は?変ってどういうことだよ。」
「献金の額が異常に少なすぎるんです。
全体で357万しか献金されてないことになっていますが…おそらく勅使河原氏は芹沢組だけでも1000万以上の献金を受けてるはずなんです。
それに…あるべきはずの名前が欠けていたり、額がすくなかったり…
とにかくこの帳簿は、少し不自然なんですよ。」
聖哉はソレを聞くと
急に怖い顔をして
少し考え込んだ
「じゃぁ…手に入れた裏帳簿は
フェイクだった……ってことか?」
その問いかけに
総一郎はこう答える
「残念ながら、おそらくは。」
そして
2人が無言になった後
総一郎はハァとため息を吐いて
こう言った
「仕切り直しです、聖哉。
もう一度勅使河原家に潜入して帳簿を探してきてくれませんか?情報は僕から逐一お渡しします。」
その言葉を聞いて
同じようにハァとため息をつくと
「報酬は弾めよ、総一郎」
そう言って
聖哉は勅使河原家へと
踵(きびす)をかえしたのであった――……