神崎探偵事務所へようこそ!!


芹沢に後ろから羽交い締めにされる私に、奪われたエリザベス。


その状況に焦りを見せた聖ちゃんと総ちゃんが

「ミュ〜っ!!」

「やめろ!芹沢!!」

慌てて私に駆け寄ろうとすると


「近づくな。
それ以上近づいたら…この小娘を殺す。」


芹沢はスーツの裏ポケットからサイレンサー付きの拳銃を私のこめかみにピタリとつける。



ーーちょ、ちょっと!!



偽札事件に引き続き、またも現れた拳銃の登場にササーっと血の気を引かせている私に、

「く、くそーっ!卑怯だぞーー!」

「万事休す…ですね。」

悔しがる兄、2人。



そんな私たちを愉快そうに見つめながら

「見つかったか?」

芹沢は手下に尋ねる。



手下その1が芹沢に首輪を見せながら

「…見当たりません。」

そう報告をすると、芹沢は顎をクイッと動かして

「ならば、この小娘が持っているはずだ。探せ。」

冷酷無比に芹沢は命令を下す。


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