神崎探偵事務所へようこそ!!
形勢逆転。
追い詰めてるはずが、追い詰められて、総ちゃんと聖ちゃんは苦虫を潰したような顔をしてる。
だけど、芹沢と勅使河原は勝ち誇った顔をしてフフンと微笑む。
「さて、形勢逆転だな。どうする?捜査2課の警部くん。君がこの件をなかったことにしてくれるなら、小娘は殺さずに返してやるが??」
「NOと言ったら?」
「この小娘のこめかみに風穴が空くだけさ。」
こともなげに、芹沢はこんな恐ろしいことを言う。
総ちゃんはしばらく何かを考え込んでいたけれど
「総一郎。
ミューの命には変えられねぇ。今回は…諦めよう。」
聖ちゃんが総ちゃんに近づいて肩を叩く。
その言葉に力なくコクンとうなづくと
「そうせざるを…得ないようですね。」
そんな言葉を総ちゃんは呟いた。
だ、ダメダメダメダメ!!!
ここまで追い詰めたのに逃がすなんて、絶対ダメ!!
ダメだよ、総ちゃん!
私のことはいいから!
芹沢と勅使河原を許しちゃだめっ!!