神崎探偵事務所へようこそ!!
――し、信じられない…
驚くほどスマートに進んだ
私の遊園地大作戦。
カチャカチャと何事もなく
目の前のゴハンを黙々と食べる
神崎ブラザーズに、
タバコを吸いながら新聞をめくるお母さん。
わ、私のさっきまでの意気込みと
決意はいったいどこへ行けばイイの…
ポッカーーンとしながら、目の前に広がる
家族団らんを見つめていると
「よかったね、美優!!」
朝からまぶしい、笑顔を見せて
私を抱きしめるミキちゃん。
「よかったじゃない。
ま、せいぜい青臭いガキの奏でる
クソつまんないデート、楽しんできな。」
そして朝からニヒルな笑顔を見せて
バカにしたように微笑む、お母さん。
こうして……
私の遊園地大作戦は見事成功を収め
無事、この場所に行き着くことに
なるわけだけれど……
なんだか、納得がいかない。