神崎探偵事務所へようこそ!!
だって……
ヤツラは重度のシスコン兄弟だよ??
私の恋の数々を次々に握りつぶした
あの神崎ブラザーズだよ??
こんなにあっさり
こんなにサックリ
私のデートを許すはずがナイ!!!
絶対に裏がある!!
絶対になんかある!!
そう思うのは…
私だけじゃないはずだ!!!!
そんな想いを抱えながら
私は駿くんとコーヒーカップを回していた。
どこかにいる
絶対、ヤツラはどこかにいる!!
そう思って、油断せずに辺りを
キョロキョロしているけど……
「いない……」
聖ちゃん達の姿はどこにも見えない。
そんな風に落ち着きなく
キョロキョロしてる私を見て
「どうしたの??神崎さん。」
「へっ!!?」
不思議そうに駿くんが私の顔を覗き込む。