強引男児
上を見るとクラスの人たち
「なんであんな気取り女が
赤神先輩と一緒に自転車に
乗ってんのよぉぉ…」
「赤神先輩ぃっ…」
などなど
女子がぐだぐたなにかを
言っていた、
私は、このヤンキーに
しがみつくのが嫌で
座ってるとこをちょこっと
掴んで落ちるのを耐えていた
「きゃっ!」
急にヤンキーが急ブレーキをふんだ
せいで私はヤンキーの背中にくっつく
形になってしまった
「そんな意地張ると痛い目あうぞ?」
「………。(いくら先輩
だからって何様だっつーの!)」
「俺様」
あちゃー、聞こえていたのか?
私 口にだしちゃったか?
「黙ってくっつけ、
じゃねぇーと落ちんだろ」
無理やり私の手をヤンキーの体に
抱きしめる形で持っていかれた
「……(なんでこんなことに)」