強引男児
「落ち着いたか?」
「はい…一応。」
ヤンキーの目が私の瞳の奥を
覗いてくる。
容姿はヤンキーでも
綺麗な瞳をしていた。
ってなんで、こんな奴!
「だいじょぶです。
私はもう大丈夫です。
だからもう帰ってください。
ほら暗くなっちゃいますし…」
近寄ってくる顔
さっきの強引なのとは
違った、
ちょこっと触れるだけだけど
優しいキスだった。
……だからなんで私はこんな奴!
「なっ、
調子に乗んないでくださいっ」