強引男児
「えー、図星だったのー?
冗談のつもりで言ったのに~」
冗談にしても感が鋭い‥
「べっ別になんも
疚しいことなんてしてませんけど!」
「いいじゃない、付き合ってるなら~」
ニコニコしながらそいつは、
去っていった。
名前は確かー
宇佐宮 煌(うさみや きら)だっけ?
「ねぇっ!どうやってあの赤神先輩を落としたのよ~」
「教えてよー!繭美さんっ!」
集団で女子が集まりだした。
気持ちわるいなぁ、
香水くさいし、
「私はなんもしてない。
あんたたちは、こういう時だけ
話しかけるんでしょ?
男がいる女といれば
いずれはできるとか思ってんでしょ?
大間違いよ。なぜなら私は
あのヤンキーが嫌いだから。
彼女発言はただの
自称発言なんだから」