強引男児
いちにちの授業が終わり
いつも通り帰ろうとした。
「おい、繭美。帰るぞー。」
この声は 振り返んなくても
わかる憎たらしいヤンキーの声だ。
かばんを持って無愛想な顔で
ヤンキーの前に立つ。
「なに、つったってんだよ
ほら、行くぞ。」
こいつは、わたしの
手を掴み連れて行かれる形で
あとをおっていった
「なんでょ~、
なんで気取り女なのよぉ。」
もう聞き飽きるほど聞いたよ
「なぜ、こんな羽目に‥‥」
自転車の後ろに乗り
ヤンキーと私は学校をあとにした。