強引男児
目の前には長いまつげ
唇には温かい感触
体はぎゅーっと締め付けられる感じ
これは、 キス だ。
私は、ヤンキーを突き飛ばした。
「…有り得ないっ!最低っ!」
「力強っ、逃げんのが悪い。
逃げようとしたら唇奪うから
って警告したやったのに
逃げんのが悪い。」
よろめきながらヤンキーは言った。
「じゃあどこに行くか
教えてくださいよ!」
「カフェ」
「え」
「行くぞ。」
と、私の体はまたもや空中に浮き
ちょこんと後ろに座らされた。