マイハニー
靴箱のところで岡田くんに会った。
靴箱に背中を押し付けるようにもたれかかり、俯いていた。
私を見つけると、顔を上げ「おはよう」と言った。
どうやら待ち伏せされていたみたいだった。


「あ、あの・・・」

「こ、この間のこと、ごめん・・・その・・・俺、焦ってて・・・
サヤのこと傷つけるつもりとか・・・全然なかったんだけど・・・」

「・・・もういいよ」

「ホントにごめんっ」

「でも・・・もう・・・あの・・・付き合えない
岡田くんのこと・・・そんな風に見えなくなってしまって・・・」

「うん・・・わかってる」

「あ・・・でも・・・気まずいのとかイヤだし・・・
クラスメイトとしてよろしくね?」

「うん!」


とそれまで表情が暗かった岡田くんが
安心したように笑ったので私も笑った。


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