マイハニー
お兄ちゃんとのことは、お父さんとママには内緒だ。
だってやっぱりまずい。
私たちは兄と妹で、
普段は平和な家族の一員としてすました顔をしていればいい。
複雑な人間関係は私たちの秘め事にしておけばいい。

でもこのスリリングな恋愛に私は夢中になった。

食事をみんなで摂りながら、
テーブルの下での私たちはいけないことばっかりしている。
最初、足を踏んづけたり、軽く蹴りあいをして
じゃれていただけなのに
お兄ちゃんの足が、私のスカートをめくる。
お兄ちゃんを睨むと、平然とした顔で味噌汁を啜っている。
エスカレートするお兄ちゃんの裸足は
私の太股を撫でようとしたので、咳き込んでしまう。
わざとお箸を落として、テーブルの下に潜り込んだ。
おもいっきりお兄ちゃんの足をつねる。
それでもお兄ちゃんは平然としている。

< 106 / 200 >

この作品をシェア

pagetop