マイハニー
お風呂に入った時、着替える時に映る鏡に
お兄ちゃんが付けた胸の痣を確認するのが習慣となった。
絶対に消えないと錯覚するくらいの鮮やかな真っ赤だったタトゥーは
日が経つにつれて、青くなり、黄色くなってきた。

あの時のことを思い出すと、身体が熱くなる。

お兄ちゃんの反り上がったアソコ・・・それを吸う私の口から伝う唾液・・・
挑発するかのようにこちらを見ながらキスをするお兄ちゃんの目・・・
胸を掴んだ骨ばった手・・・痣をつける唇・・・

コマ送りのように頭の中でフラッシュバックする。

最初から何もついてなかったように痣が消えた時は悲しかった。
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