マイハニー
ずっと思っていたこと、不安でしょうがなかったことを
おそるおそる聞いてみた。


「お兄ちゃん･･･彼女ができた？できたんならちゃんと言ってね」

「は？何言ってんの？」

「だって･･･最近家にいないし･･･この間もなんか冷たかった･･･」

「ばーか！家にいないのはホントにバイトと大学が忙しいんだよっ！
　この間は･･･オマエに触れたら、自分を抑えられないと思って･･･
試験が終わるまで待とうって･･･」

「･･･そうなの？」

「彼女なんかいねーよ･･･俺が好きなのは･･･」


と私の目を真剣な顔つきでじっと見つめる。
しかしすぐに一変した顔つきになった。


「な、この格好、座位っていう体位。
これもなかなかイイんだよねー。知ってる？」


とふざけて腰を動かす。


「し、知ってるわけないでしょ！やったことないんだから･･･！」

「じゃ、試してみる？」

「え？」

「親父たち、昨日の夜から東北に行ってる。
親戚の通夜で･･･明日帰ってくるって･･･」


心臓の鼓動が早くなるのがわかった･･･。


「どっちの部屋に行く･･･？俺の部屋でいい？」

「･･･ん」

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