マイハニー
水着の上からだけれど
直接お尻を触られているようで、
またお兄ちゃんの背中に胸が当たるのかと思うと
身体が熱くなり恥ずかしかった。


「ちょっ、えっち」

「は?何が」

「お尻触んないでよ」

「…ばーか」

「だ、だって…」

「中坊の身体なんか興味ないっつうの。それにオマエ、俺の妹だろ?」

「分かってるけど…恥ずかしいんだもん」

「オマエが恥ずかしがってると、こっちまで恥ずかしくなるっての」


お兄ちゃんは淡々とそう言い、
女子更衣室の前で私を下ろした。


「マジで一人で平気?」

「大丈夫」

「手伝ってやろ~か」

「もうっ!やっぱお兄ちゃんのえっち!
 一人で平気だから!ほら男子はあっちでしょ」


私がシッシッと手を振ると、
「遠慮しなくても手伝ってやるのに」
と冗談っぽく言い
「何かあったら誰か呼べよ」
と隣の更衣室に行った。

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