マイハニー
春になったとはいえ、空気はまだ肌寒かった。
両手を合わせ、擦りながら待っていたら
階段を上がってくるカンカンカン、と高いヒールの音が聞こえた。
慌てて立ち上がり、スカートのお尻のところを払う。
なんだ、女の人か・・・。
お隣さんかな?
やだな、あんな人が同じアパートに住んでるなんて。
すれ違う時、私をちらっと見た女の人は、
鍵をとりだし、部屋を開けた。
203号室
・・・どういうこと?
・・・誰?
メモを見直す。
やっぱり203号室だ。
頭が真っ白になり、パニックになってどうしていいのかわからず
階段を降りた。
最後の1段を降りたところで、
誰かとぶつかって、ケーキの箱が落ちた。
あ・・・
ケーキの箱を拾おうとしたら、頭上から声が聞こえた。
「・・・サ、サヤ?」
「おにい・・・ちゃん?」
私の腕を掴もうとしたけど、その手を払いのけ
ケーキの箱をそのままにし、走り去った。
両手を合わせ、擦りながら待っていたら
階段を上がってくるカンカンカン、と高いヒールの音が聞こえた。
慌てて立ち上がり、スカートのお尻のところを払う。
なんだ、女の人か・・・。
お隣さんかな?
やだな、あんな人が同じアパートに住んでるなんて。
すれ違う時、私をちらっと見た女の人は、
鍵をとりだし、部屋を開けた。
203号室
・・・どういうこと?
・・・誰?
メモを見直す。
やっぱり203号室だ。
頭が真っ白になり、パニックになってどうしていいのかわからず
階段を降りた。
最後の1段を降りたところで、
誰かとぶつかって、ケーキの箱が落ちた。
あ・・・
ケーキの箱を拾おうとしたら、頭上から声が聞こえた。
「・・・サ、サヤ?」
「おにい・・・ちゃん?」
私の腕を掴もうとしたけど、その手を払いのけ
ケーキの箱をそのままにし、走り去った。