マイハニー
食事の後、自分の部屋に戻って宿題を始めたんだけど
和英辞書を学校の机の中に忘れたことに気付いた。
お兄ちゃん持っているかな?

私の部屋の隣にあるお兄ちゃんの部屋をノックする。


「お兄ちゃん、いい?」

「んー?」

「和英辞書持ってる?借りたいんだけど・・・」

「あー、本棚にあるから探してみて」


お兄ちゃんの部屋。
ちゃんと入ったのは初めてだ。
モノトーンで統一されていて、
アンプやら私にはよくわからないAV機器が揃っている。

DVDがいっぱい入った棚の横の本棚から辞書を取り出し
ベッドに腰をかけた。
お兄ちゃんは何か古い洋画のDVDを観ている。
ベッドの周りには隠す訳でもなく、
なんだかちょっとエッチな雑誌が乱雑に置いてあり
ドキドキする・・・。


「あ、あのさ・・・男の子ってやっぱり痩せている方が好きなのかな?」

「え?なんで?」

「いや、ちょっと・・・」

「あー、なになになに?やっぱ好きなヤツいるんだろ? なんてヤツ?」

「えっと・・・岡田くん・・・っていうんだけど」

「へぇー、岡田くんねぇー。 オマエが好きになるってどんなヤツなんだろーなー」

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