マイハニー
「お兄ちゃん」

「ん?」

「えへー」

「なんだよ?」

「何でもないよ」

「何なんだよ、変なやつ」


変なやつでもいいもん。

ずっとこうして隣にいたい。
ずっとこうやって隣で一緒に呼吸したい。
ずっとこんな風に「お兄ちゃん」と呼んでいたい。

ずっと、ずっと、ずっと

こんな風に、当たり前を当たり前と思わずに
ただ一緒にいるということがどんなに幸せなことか
忘れずにいれますように。

もしお兄ちゃんと一緒にいることに
胡座を組んでしまう私がいたら
どうか神さま、私のほっぺたを、きゅっとつねってください。
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