マイハニー
岡田くんとは、クラスの男子の中で一番よく喋る。
隣の席だからっていうのもあるんだけど、
授業中、宿題のプリントを見せてあげたり
一緒のグループで実験をしたり
お弁当の時間、私のランチボックスを覗きこんで
勝手に卵焼きをつまみ食いしたりする。
もうっ!と怒るんだけど、なんだか嬉しくって
それから毎日ママに卵焼きを入れてもらうようにしていた。
掃除時間、机を運んでいると
岡田くんが話し掛けてきた。
「野崎ってさ、兄ちゃんいる?」
「いるよ」
「もしかしてタクミさん?」
「なんで岡田くんが知ってるの?」
「やっぱ兄貴の言ってた通りだ。うちの兄貴と仲良くてさ、タクミさん」
「そうなんだ~大学の友達なの?」
「そう、うちにもよく遊びに来るぜ」
私が運んでいた机を「貸してみ」と代わりに運んでくれる。
「世間って狭いね」
って言うと
「そうだな」
って岡田くんは答え、
顔を見合わせて笑った。
隣の席だからっていうのもあるんだけど、
授業中、宿題のプリントを見せてあげたり
一緒のグループで実験をしたり
お弁当の時間、私のランチボックスを覗きこんで
勝手に卵焼きをつまみ食いしたりする。
もうっ!と怒るんだけど、なんだか嬉しくって
それから毎日ママに卵焼きを入れてもらうようにしていた。
掃除時間、机を運んでいると
岡田くんが話し掛けてきた。
「野崎ってさ、兄ちゃんいる?」
「いるよ」
「もしかしてタクミさん?」
「なんで岡田くんが知ってるの?」
「やっぱ兄貴の言ってた通りだ。うちの兄貴と仲良くてさ、タクミさん」
「そうなんだ~大学の友達なの?」
「そう、うちにもよく遊びに来るぜ」
私が運んでいた机を「貸してみ」と代わりに運んでくれる。
「世間って狭いね」
って言うと
「そうだな」
って岡田くんは答え、
顔を見合わせて笑った。