マイハニー
お兄ちゃんはペンギンの水槽の前のベンチに座って、
空になったビールの缶を潰しながら
すーっとまるで空を飛ぶように泳ぐペンギンを
じっと見つめていた。
私も一緒になって無言で見つめる。
水槽を見ながら、お兄ちゃんが私に話し掛けてきた。
「オマエ、誤解してるだろ?」
「誤解?」
「写真見たんだろ?」
「何のこと?」
「いいよ、誤魔化さなくって」
「…」
「なんか最近オマエの態度変だなって。
辞書に写真挟んでたの忘れてたよ、俺としたことが」
自嘲気味に笑うお兄ちゃんに、
ずっと気になっていたことを口にしてみた。
空になったビールの缶を潰しながら
すーっとまるで空を飛ぶように泳ぐペンギンを
じっと見つめていた。
私も一緒になって無言で見つめる。
水槽を見ながら、お兄ちゃんが私に話し掛けてきた。
「オマエ、誤解してるだろ?」
「誤解?」
「写真見たんだろ?」
「何のこと?」
「いいよ、誤魔化さなくって」
「…」
「なんか最近オマエの態度変だなって。
辞書に写真挟んでたの忘れてたよ、俺としたことが」
自嘲気味に笑うお兄ちゃんに、
ずっと気になっていたことを口にしてみた。