マイハニー
部屋を出て階段の方へ行こうとしたら、
2階に上がってきたお兄ちゃんと目が合った。

心臓が跳ねる。


「あ・・・お、おはよ・・・」


たかだか、朝の挨拶なのに、どもってしまった。


「おはよ、ってお昼なんですけど?
 それになんだ?その格好・・・パンツ見えるぞ?
 あ、もしかして誘ってる?」

「バッ・・・バカ!違うよ!」

「ほら、さっさと仕度しろ!」

「え・・・?」

「出かけっぞ!メシ食いに行くから」


口の悪い、いつものお兄ちゃんだ。


・・・変に緊張して損した。
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