マイハニー
夕食の後、明日の授業の準備をしていると
ノックする音が聞こえた・・・お兄ちゃんが入ってくる。

「へ~サヤって、あんなパンツはいてんだ?」

部屋の隅に干してある下着を見て、ニヤニヤ笑っている。

「ちょ、ちょっと見ないでよっ」

慌てて、物干しハンガーごと片付ける。


スカートをめくるフリをして

「今日はどんなの?」 なんて悪戯っぽく聞く。
「ばかっ・・・えっち!」 と手を払う。

お兄ちゃんがベッドに腰を下ろした。

「ここ座れよ」

と隣をぽんぽん叩くので、仕方なく隣に座る。


「サヤ・・・俺のこと避けてんだろ?」

「べ、別に・・・そんなことないけど・・・」

「じゃ、こっち見ろよ」


睨み付けるお兄ちゃん・・・鼓動が早くなるのがわかる。


「だって・・・どうしていいのかわかんないんだもん・・・」

「・・・俺のこと嫌いか?」

「・・・嫌い・・・じゃない・・・」

「・・・俺のこと好きか?」

目を伏せて、こくんと頷く・・・。
いきなり、ぎゅっと抱きしめられる。


「よかった・・・嫌われたかと思った・・・」

「そ、そんなことないよ・・・」

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