私は悪魔に恋をした。

ご飯を作る時も、食べる時も、テレビを見る時も、私はずっとシキの事を考えていた。


今までなんでもなかった、一緒のベッドで寝るって事も、シキを意識してしまってなかなか眠れない日が続いた。


仕事でも頭の中には常にシキがいて、千絵の呼びかけにも時々反応しなくなっていた。


「幸せいっぱいなのはいいけど、ちゃんと仕事しなよ?」


なんて事まで言われてしまった。


仕事が終わる時間が待ち遠しくて、私はチラチラと時計を見ていた。


もうすぐ終わりだ!

< 227 / 376 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop