私は悪魔に恋をした。
ご飯を作る時も、食べる時も、テレビを見る時も、私はずっとシキの事を考えていた。
今までなんでもなかった、一緒のベッドで寝るって事も、シキを意識してしまってなかなか眠れない日が続いた。
仕事でも頭の中には常にシキがいて、千絵の呼びかけにも時々反応しなくなっていた。
「幸せいっぱいなのはいいけど、ちゃんと仕事しなよ?」
なんて事まで言われてしまった。
仕事が終わる時間が待ち遠しくて、私はチラチラと時計を見ていた。
もうすぐ終わりだ!