私は悪魔に恋をした。

怒りがシキをまたあの姿に変える。


「許さねぇぞ…。」


口から煙が出てくるんじゃないかと思わせるぐらいにシキは喉を鳴らしている。


まるで獣の声だ。


「シキ様、落ち着いてください。我々は国王に必ず連れ帰るように言われています。もし、シキ様を引き止める者がいるのなら、殺してもかまわないと…」


えっ、それって…私、殺されちゃうの…?

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