私は悪魔に恋をした。

こいつらは冗談で殺すなんて言葉は言わない。


言う時は、絶対だ。


俺が下手に動いたら、有美の首は落ちるだろう…


守るとか言っておきながら、俺は…何もできないのか…。


「…わかったから、有美を離せ。」


俺は有美に歩み寄ると俺の人差し指にはめていたリングをはずした。


男が好む様な、ゴツっとしたシルバーのリングだ。

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