アダルトチルドレン
そんな私に喜代さんは


「年上好きなのも無意識にお父さんを求めているからじゃないの?」

と言った
その言葉が胸を突き刺した

「俺は前から少しずつ気付いてたけど。男に対して彼氏という部分と父親の部分をユキが求めてること」


「…ごめんね。私、変な子なの。普通じゃないみたい」

「まぁ、確かにユキは普通じゃないよな〜」

喜代さんは私の頭を撫でる


そのしぐさが私にとってとても心地良い


「愛情不足なんだね
これからは親からもらえなかった分俺がたくさん愛あげるよ」

と 言ってくれた



私はその言葉を聞いてひどく落ち着いた


体の芯から暖かい感覚が沸いていた
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