アダルトチルドレン

「初めまして。ユキです」

「初めまして。喜代田です」

私は下を向いていて、少し沈黙が続いた

「ねぇ、ユキちゃんて人見知りでしょ？」

「え、どうして分かるんですか〜？」

「目を合わせよとしないから。でも俺、人見知りの子が好き」


確かに、私は人見知りだけど、突然こんな風に言って来る人もいないよ。この人は一体なんなんだ


挨拶から始まり、お互い探り合いの質問が続いた

私は喜代田さんが不思議でたまらなかった

「俺、何歳に見える？」

「ええと、２６歳くらいですか？」

「イイ子だね。嬉しいよ。ほんとはもう３８だよ」

「あら、そうなんですか〜。見た目すごい若いですね」


この人はいろんな人にそうやって質問させてるんだろうと少し呆れた


二人の会話は淡々と続いていった


喜代さんが美容師をしていること、
自分の高校時代はこうだったとか
お互いの事を語り合った