アダルトチルドレン
今日は仕事が休みだった
私は買い物がしたいと言って喜代に車を出してもらった
「この辺来たの半年ぶりだなぁ。私の実家の近くなの」
家を出てから半年間を思い出した
高校卒業したばっかりで何も知らない世間知らずの私が
突然家を出て社会というものにひとりで飛び込んで
誰を、何を信じたらいいのかさえもよく分からなかった
だけど何があっても家には帰ろうとしなかった
親に連絡をすることもしなかった
お姉ちゃんとは連絡をたまに取っていて、実家は引越ししたと聞いた
車を降りた私は、足が勝手に動いていた
――この方向をひたすら歩けば 家に帰れる
だけど 新しい家の住所はわからない
今帰れたとしても、今まで頑張ってきたことが無駄になってしまうような気がしてならない
私は実家があるだろう方向の空を見つめた
私は買い物がしたいと言って喜代に車を出してもらった
「この辺来たの半年ぶりだなぁ。私の実家の近くなの」
家を出てから半年間を思い出した
高校卒業したばっかりで何も知らない世間知らずの私が
突然家を出て社会というものにひとりで飛び込んで
誰を、何を信じたらいいのかさえもよく分からなかった
だけど何があっても家には帰ろうとしなかった
親に連絡をすることもしなかった
お姉ちゃんとは連絡をたまに取っていて、実家は引越ししたと聞いた
車を降りた私は、足が勝手に動いていた
――この方向をひたすら歩けば 家に帰れる
だけど 新しい家の住所はわからない
今帰れたとしても、今まで頑張ってきたことが無駄になってしまうような気がしてならない
私は実家があるだろう方向の空を見つめた