学舎ハーレム
駅前のショッピングモール


二人の男が荷物を確認している。

「えっと、新しい制服、ジャージ、教科書。


幸大、お前は全部買ったか?」


「ん?

…ああ。

てか、朝日。

指定靴は?」


「あ…!

やっば!

…って、そうだ。

靴は夕日が買いに行った時についでに買ったんだった。」

「ああ。

夕日ちゃんは妃学園の生徒だったっけ?」

「ああ。

まったく、夕日が御嬢様学校にいるなんて未だに信じられないけどな。」


「そうか?

可愛いし、双子の妹なのに兄貴に似なくて良かった。」

「可愛いのは認めるがアイツの俺への態度が許せん!」

朝日が怒る。


「しかし、まさか妃学園に俺たちが通うなんてな。」

幸大が言う。


「まぁな。


秘密の花園ってヤツだし。

俺たちのクラス全員が妃学園でも男子が20人。

一学年が10クラスあるらしいから、400人の女子。

つまり一人あたり20人の彼女ができたりして!」

「高等部だけで三学年、合計1200人。

さらには大学部の先輩方も含めたら相当な数だがな。」


「ああ、今から燃えてきた!」


「入学は3日後だから燃え尽きるなよ?」


「ああ!!


あ…、漫画買ってきていいか?」

「ああ。

何の?」

「お前に貸してるヤツだよ。

新刊が昨日発売だったんだよ。」
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