学舎ハーレム
「そんな…」


「山内さん、いいですから。

そもそも経営を任せっきりなのが悪かったので俺に非がありますから。」


「しかし…」

「今度から覚えててくれよ?」


「は、はい、もちろんです。」


「社長、そのようなお考えでは…」

「まぁまぁ、女性に甘いのが俺の美点だからさ。


それより一応話したと思うけど?」

「はい。

お話は伺いましたので段取りも整っております。」

「だったら、結城課長を社長室に。

俺も行きますから。」


「しかし、社長。

わざわざ無利益な商談をしかも結城課長などに任せて…」

キッ、

幸大が睨む。

「結城課長は優秀であり人徳もあります。

試しに社長代理のあなたと役職を交換してみますか?」


「い、いえ。

すみませんでした。」


「あ、ちなみにこっちは結城課長の息子であり俺の親友です。」


「どうも、結城朝日と申します。」


「ああ、どうも。


結城課長への失言、申し訳ありません。」

「いえ、そんな。」


社長室


「社長、どうも。」

朝日の親父さんが先にいた。


「じゃあ、通常業務に戻ってください。

あ、グロリアスとの商談の時にはお茶を。」


「かしこまりました。」

社長代理は社長室を出る。
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