学舎ハーレム
「長瀬さんの考える真知さんの結婚相手としては相応しい条件かと…」


「…。


確かに。

しかし、」

「長瀬さんのグロリアス株式会社。

大分経営困難ですよね?

これ以上は倒産に近いとか。」

「そ、そんなことは…」

「知ってますよ。

なぜなら、お宅の株の80%はKTグループが所持しております。

株主総会での経営報告も受けていますから。」


「うっ…」

「それから、融資を受けていますね?

実は調べたところ、その融資をしているのは全てKTグループの傘下でした。

もしくは、KTグループと提携している。」



「な!?

あ、いや、違うぞ!

確か、KTグループに並ぶ三代企業の一つ、FKグループの傘下の会社が…」


「あ、一つ情報を。

世界を代表する三代企業の三つ。

経営してるのは俺と親父と祖父です。」


「な!?」



「あの!

真知さんを俺にください!」

朝日が言う。


「あ、あ…」

挙動不審がちに真知、朝日、おじさん、幸大を順番に見る。

「結城課長は…」

「私は息子と真知さんの関係を応援しています。」



「お父さん!

お願いします!」


「お願いします!」

二人が頭を下げる。


「…ああ。

わかった。

将来的なことを考えれば十分な話だ。」
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