学舎ハーレム

「確かに…私が負ければ会社はなくなり私は無職。

借金は数百億に減ります。



だが、賭けを受けなくても倒産し無職。

借金は数兆円。



そして、万が一勝てば…

会社を立て直すだけの投資をしていただける。



…わかりました。

その賭けを受けさせていただきます。」


「では…

あ、トランプはあなたが配ってください。

不正を防ぐために。」


「わかりました。」





二人に手札が五枚配られた。



「では…私から。」

麗美の父親から始まる。

交換は一回のみ。

そして一度きり。


10分もかからない勝負。

麗美の父親の手札は

Ｊ、Ｊ、３、５、Ｑ


現時点でＪのワンペア。

「三枚…変えます。」


３、５、Ｑを棄てて引いた三枚は

５、８、９

「くっ…」

つまりＪのワンペアのまま、この手札で勝負しなくてはならない。



「じゃあ…次は俺が。」


幸大の手札は

２、２、１、６、Ｋ

現時点では２のワンペア。

このままなら麗美の父親の勝ちだが…


「二枚。」

幸大は１とＫ棄てて引いたのは…


３、６

つまり、

２、２、６、６、３

ツーペア。