学舎ハーレム
「成立しない賭けをするには昔から挑戦権を得る必要があった。


例えば、先ほどの賭けを無効にして尚且つ新たな条件をつける。

それに対してもう一方は先ほどの賭けと同じ条件で受ける場合。



今だと、

麗美が勝てば…

親父さんとの賭けをなかったことにして、さらには会社を立て直すだけの投資を俺がする。



俺が勝ったら、さっきと同じく会社を買い取る。


つまり、俺が勝っても得るものはなにもない。


本来なら不成立な賭けってことだ。」

「挑戦権はどうやって得ますの?」
「挑戦を受ける方が良いと思うモノを差し出すのが普通だ。

これは賭けの勝ち負けに関係なく挑戦を受ける方がもらえる。」



「つまり、賭けに勝っても得るものはなにもないけども、その代わりに勝っても負けても得られる何かを差し出す…と?」

「ああ。

ちなみに昔は自分の命がかかった賭けの挑戦権を得るために国を差し出そうとする事件も起きたらしい。


が、大体は先ほどの賭けを無効にするのに見合うモノってのが相場だ。」


「…。」

「ちなみにおそらく家も土地も借金の時の差し押さえ的なモノになるから賭けることはできないぞ?」
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