学舎ハーレム
二人に手札が五枚配られた。


「始める前にもう一度確認して置くぞ?


この賭けの勝ち負けに関わらず、勝負してしまった瞬間に麗美は俺のモノになる。

良いな?」

「良いですわ。」


「賭けは、

麗美が勝てば…親父さんとの賭けを無効にして尚且つ会社を立て直すだけの投資をする。

良いな?」

「良いですわ。」

「俺が勝ったら、さっきと同じく会社を買い取る。

とにかく何も得るものはないってことだ。


良いな?」

「良いですわ。」

「じゃあ…お前が順番を決めて良いぞ?

交換は一回のみ。

一発勝負だ。」


「なら、私から行きますわ!」

「ああ。」



「御父様、三枚…御願いしますわ。」

麗美がテーブルに三枚置くと、麗美の父親が三枚渡した。


「あなたの番ですわよ?」


「…ああ。

じゃあ…一枚。」

幸大は一枚をテーブルに置くと、麗美の父親が幸大に一枚渡した。


「ポーカーフェイスが苦手みたいだな。」

「な、なんですの!?」

「手札は悪くはないが勝利を確信はできないって顔だ。

とにかく微妙って感じの顔。」

「手札は教えませんわ!

表情も読み取らないでほしいですの!」


「悪い。

綺麗だからつい見とれて。」


「な!?」
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