学舎ハーレム
男子も女子も関係なかった。


夕日を傷つけた。

その真実以外は二人には必要なかった。



ガララッ、



二人は職員室にも乗り込む。


「き、君たち!」

「てめぇも…夕日を他の生徒とグルになって馬鹿にしただろ?

教師のくせに。

調子に乗ってイジメに加担してんじゃねぇよ!」

ゴシャッ、


職員室にいた教師の中で無事だったのはたったの四人。

それ以外は何らかの形で全員夕日を傷つけていた。



そして…二人は最後に…


「校長、失礼します。」


朝日がドアを蹴破る。

「校長、あんた、夕日へのイジメを見ない振りしたよな?」

幸大が言う。


「な、なんのことか…」


バキャッ、

朝日は校長の後頭部を掴み机に押し付けた。

机は壊れ校長は地面につく。


「職員会議で出たよな?

そんとき、ただの子どものいさかい。

教師の出る幕じゃない。

そう言ったな?」

「い、言ってない!!」


「ウソつきは死刑か?


この学校で俺の知らねぇことはねぇんだよ!」


ドゴォンッ、



二人はたった一日で学校を血に染めた。
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