学舎ハーレム
「呼び方も変えようぜ?」

「あ…

パシりなら君ってつけるのはおかしいですよね。」

「さん付けでどうだ?」

「幸大…さん?」

「うっ…」

幸大が一瞬固まる。

「どうかしたんですか?」

「いや…

新婚生活ってこんな感じかな…」


「え…、あ…

幸大さん♪」

微笑む。

「…!

マジでドキッとするから止めろ…」

「幸大さんは私のことはやっぱり呼び捨てですよね?」

「断る。」

「え!?」

「夕日ちゃんって呼び続ける。」

「でも幸大…さんの話し方、おかしいですよ?

タメ口なのに呼び方だけはちゃん付けなんて…」

「良いんだよ。

そうだな…パシりじゃなくなったら、また呼び方を変えてやる。」


「約束ですよ?」

「ちなみに、夕日ちゃんも一生涯俺のパシりだからな?

朝日と同じく。」


「ええっ!?

あ…でも…

一生…

わ、悪くはないですけど…」



夕日との新しい関係だった。


こうして、夕日はそれ以降平穏無事な学校生活を送った。
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