学舎ハーレム

「鍵はどうしますの？」

「まぁ、見てな。」

幸大はアタッシュケースを開けると中から細いチューブ、金属、電池、導線を取り出す。


「アタッシュケースにはいっぱい道具が入ってるんだ…」

皐が言う。

「あ、下手に触ると爆発するのもあるから気をつけろよ。」

「え!?」


幸大はチューブを鍵穴に入れた。

電池と導線を繋げる。

「朝日、持ってろ。」

導線を繋いだ電池を朝日が持つ。

「この金属は特別でな、電気を流すと液体に近くなるんだ。」


熔けた金属がチューブの中を流れて鍵穴へ。


「後は数分待つだけ。」

幸大が携帯の時間を見る。


数分後


「最後に、磁石で取り出す。」


鍵の形の金属が出来上がる。

「後はこれを家で型どってちゃんとした鍵をつくる。

さて、次だ。」




こうして数ヵ所の鍵をつくる。


「思ったよりたくさんあったね。」

皐が言う。

「大学部に言ったのは初めてだったわ。」

真知が言う。

「さて、次は扉が埋め立てられた部屋。


そろそろ部活の生徒も見なくなったしな。」


「あ、でも、そろそろ一斉下校の時間なのですが…」

閖が言う。


「まぁ、その時を待ってたんだがな。」