学舎ハーレム
教室


「なんか、妙に距離がいつもより近くないか?」

幸大が言う。

「気のせいですわ。」

麗美が言う。

「気にしすぎですよ。」

夕日が言う。

「いつもは二人が両隣にいるときもスペースがそれなりにあったと思うんだが…」

「男が細かいことを気にするでない。」

渚が言う。

「なんか渚とか瑠璃も距離が近いが一番気になるのは俺の足元に座ってるお前らだよ。」

幸大が床に座り幸大の足に抱きつく皐と睦月に言う。

「えへへ。

女の子にも色々あるからお構い無く〜。」

皐が言う。

「それとも迷惑かな?」

睦月が言う。

「そうじゃないけど制服が汚れんだろ?」

「気にしないから平気。」

「まぁ、なら良いけどよ。」

「あの、幸大さん。」

夕日が話しかける。


「ん?」

「好みの女性のタイプを教えてくれませんか?」

夕日が言う。

「好みのタイプか〜。

べつに明確な基準もないしな…」

「例えば芸能人の誰々みたいな感じでも良いんじゃない?」

瑠璃が言う。

「芸能人でもスゴく好きなのはいないしな〜。」

「芸能人じゃなくても良いと思うが、とにかく言ってみよ。」

渚が言う。

「強いて言うなら…

お前らだよ。」

「え?」

皐が言う。

「だから、夕日ちゃんを始め、麗美と渚と瑠璃と皐と睦月みたいなのが好みのタイプ。」


その瞬間、彼女たちは顔を真っ赤にした。
< 172 / 251 >

この作品をシェア

pagetop