学舎ハーレム
幸大たちの教室


「ん?

何だ、あの鞄は?」

敵たちが教室の前に置かれた鞄に集まる。


「普通の鞄みたいだが…」

「ん?

音がしてるぞ?」

「まさか…爆弾!?」

「な…中を見て見ようぜ…」


男たちはゆっくり、慎重に鞄を開けると…


「な!?

壁掛け時計かよ!!」

鞄の中は教室に設置されてる時計だった。


「誰がこんなことを…


おい!!

人質がいないぞ!!」

「な!?

いったいどうやって!?」

敵が騒ぐ。


「3連トリック・スター!」


シュルルルル…

「な!?

どこから!?」

いきなり教室からネズミ花火が現れた。


「な!?

目が…」


「うわっ…何だこりゃ!?」


「眠れ。」

バチンッ!

バチンッ!

ゴーグルをした幸大が次々とスタンガンを使って気絶させた。


「唐辛子の粉末入りの催涙ネズミ花火だ。



もう、良いぞ。」

幸大が言うと…


グルンッ、

壁の一部が回転した。

「ここは忍者屋敷でしたの?」

麗美が呆れたように言う。


「さんざん言ってきたが…

君は学園を何だと思っているんだ?」

渚が言う。

「まぁ、今回はこれで楽だったけど。」


瑠璃が言う。



そして逆隣の教室へも幸大の回転式の壁が設置されており、同じ方法で生徒を救出した。
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