学舎ハーレム
放送室


「えー、スクールジャックの犯人に告ぐ。

校舎の者たちは確保した。

現在、校舎には機動隊が入り人質だった生徒たちを保護した。


残るは体育館にいるお前たちだけだ。



…閖、何を考えてるか知らんが…

お前はガキか?」


「ちょっ!

幸大!?」

瑠璃が言う。

「年齢がどうこうではなく…

あまりにも稚拙…

できそこない、役立たず…」


「幸大!」

「瑠璃さん!」

麗美が止める。

「でも…」

「幸大は何らかの意図を持っていますわ…きっと。」


「お前はしょせん負け組だ。


生まれた時から温室育ちの俺に完膚なきまでに叩かれちまうなんてな。


わかるか?

残ってるのは体育館の奴らのみ。


閃光弾でも投げられたら一網打尽だぞ?



だがな…

麗美や真知はお前と話がしたいそうだ。


負け組のお前にチャンスをやるよ。


プールに来い。

閖、お前一人で…とは言わない。

護衛もつれてきてもいいぜ?

負け組のお前へのハンデだ。


そうだな…

30分以内に来いよ?


負け組…いや、負け犬。」

幸大が放送を切る。


「さて、プールに行くぞ。」

幸大が言う。

「君は何を考えているんだ?」

渚が言う。

「俺は基本的にはお前らのこととエロいことしか考えてない。」


「煩悩の塊ね…」

瑠璃が言う。

「破廉恥ですわ!!」

麗美が言う。
< 218 / 251 >

この作品をシェア

pagetop