学舎ハーレム
プール

「幸大さん!」

男子更衣室に入ると夕日が言う。


「今から呼ぼうと思ったのに…」

幸大が言う。

「幸大君、おかえり〜。」

皐が言う。

「幸大君、色々と大変だったんだよ?」

睦月が言う。

「色々?」

「うん。

まずは言われたことをやったんだけど…

そのあとこの秘密基地に入って…」

「よ、よぉ…」

朝日が言う。


「朝日…頬が赤いけど…」

幸大が言う。


「あ、あれを真知に見つけられてしまった…


そして…言い訳の暇もなく…」

朝日が言う。

「あれ?


ま、まさか…あれが!?」

幸大が言う。

「幸大君が見たことないくらい真剣な顔だよ!?」

皐が驚く。

「さて…俺は退散するかな…」

幸大が来た道を戻ろうとする。


ガシッ、

何者かが幸大の後ろ襟を掴む。


「幸大さんに関しても皆さんとお話ししましょうね?」

「夕日!?」


「こっちだよ?」

ガシッ、

睦月が左腕を掴む。


「ま、待った…

こんなことをしてる場合じゃ…」

「だったら早くしないとね?」

ガシッ、

皐が言いながら右腕を掴む。


「やめてくれー!」

幸大はプールの方へと引きずられた。
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