学舎ハーレム
「そんなの…嘘に決まってます!!」

閖がトリガーを引こうとした瞬間。

パァンッ!

幸大が校舎で奪ったモデルガンを撃つ。



バァンッ!!

「きゃぁっ!?」

モデルガンが爆発して閖が小さい悲鳴を上げた。

「こんな危ないモノを作りやがって。」

幸大が撃った弾はガスタンクに当たったようだ。


「この高圧ガス…

そこら辺の悪ガキが使うモノよりも強力なやつなんだから…

ガスタンクだってギリギリの強度だ。


ガスタンクに強い衝撃があれば爆発してしまう程にな。」

幸大が言う。


「くっ…」

閖が幸大を睨む。

「嘘に決まってる…か。」

「私を助ける根拠はないじゃないですか…」

「あるぜ?」

「え?」

「美人には優しいからな。」

「…。


だったら…私たちを逃がしてくださいよ?」

「断る。」

「やっぱり…」

「お前はともかく、その敵どもは男だろ?


男は、友だち以外は簡単には助けないんだよ。」


「な!?」


「さて…

そろそろ終わりにしようぜ?」

幸大が何かのスイッチを取り出す。


「それは、何の真似ですか?」



「ははは!

さぁ、綺麗な花火を見せてやるよ!!」
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