学舎ハーレム
が…


「はぁ…はぁ…

見つけたぞ…閖…」


男がいきなり現れた。


手には手錠。


「…あ、

あなたは…」


閖が固まる。

「よぉ、ガキども。」

「あ!!

こいつ、スクールジャックの!!」

朝日が言う。

「どうしているのよ!?」

真知が言う。

「明らかに警察から逃げたとしか思えないな、その手錠は。」

渚が言う。

「ああ。

今日、護送中に事故があった。


だから逃げたんだよ…


閖を探しにな!!」

「閖さんに何の用ですの!?」

麗美が言う。

「おかしいだろ?

俺たちが捕まったのに…唆したこの女だけが捕まらずに暮らしてるんだぞ!!」

男が言う。


「それはあんたの運が悪かったんじゃない?」

瑠璃が言う。


「ふざけるな!!

こいつが…大金が手に入るだの、絶対に成功するだのと言わなければこんな大掛かりなことはしなかった。

アメリカでチマチマと稼いだんだ!!」

「どっちにしろ犯罪はいけないと思うけど…」

皐が言う。

「その女も犯罪者だ!

なのに…なぜそいつだけがノウノウと!!」


「その…私は…」

閖が言う。

「言い訳してねぇで今すぐ自首したらどうだ!?


自分が主犯だと!!」


「そんな!?

主犯は…」

「主犯は唆したお前だろうが!!」
< 245 / 251 >

この作品をシェア

pagetop