学舎ハーレム
「…っ…」

「お前だけ助かりやがって!

許せねぇ!!」


「ん〜、多分それは閖ちゃんが幸大君のお友だちだったってだけで…

閖ちゃんが悪いんじゃなくて、運が良かったんでしょ?


んで、おじさんたちの運が悪かっただけ。」

睦月が言う。


「幸大…ってのはそこのガキだろ?

俺たちに逆らいやがった。」


「間違うな。

スクールジャックの魔の手から人質を救った救世主だ。」

「お前さえ…いなければ!!

閖が捕まらねぇのも、俺たちが捕まったのも…


お前のせいだ!!」


「閖さんに関してはその通りですけど…

あなたたちが捕まったのは幸大さんのせいじゃなくてあなたたちの自業自得です!」

夕日が言う。

「理不尽だよ…

その女が捕まらねぇのは。

だから…

俺も理不尽になる。

閖とそこのガキを殺す!!」

チャキッ!

拳銃を構えた。

「護送の警備をした警察から奪った…

弾も入っている。


さぁ…

他の奴を撃たれたくなかったら二人は前に出ろ!!

手錠をしてても銃は撃てる!

俺は本気だ。

このままじゃ捕まるのは目に見えてるからな。」

ザッ、

幸大が前に出た。

「おっと…動くな。

両手を挙げろ。


お前は変な仕掛けを持ってそうだ。

他の仲間が言ってたからな。」
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