学舎ハーレム
残り3秒。


「イケるわ!」

瑠璃が言う。


「馬鹿め!」

男が何かのスイッチを押した。


ドゴォンッ!


「う…嘘…」

夕日が言う。

「わ…私のせいで…」

閖が言う。

「ははは!

一矢報いたぞ!!


はははははははははははははははははははははははは!」


「許せん…」

「私も。」

渚と瑠璃が男を睨む。

「幸大君…」

皐が言う。

「幸大君なら…きっと…」

睦月が言う。



「てめぇ!

よくも!!」

朝日が銃を構える。

「ダメよ!!」

真知が止める。


「ははははははははは!

ガキども…ざまぁみろ!」



「…お前の一矢ってのは…

ガキを殺すこともできないのか?」

煙の中から幸大の声。


「ったく…いてぇな。」

煙の中から幸大が現れた。


「幸大さん!?


その手!」

夕日が言う。

幸大の手からはダラダラと血が流れている。


「手の皮がやられちまったな。」


「貴様、どうやって!?」

「考えてみれば、手錠はしてるし大して金も持ってない奴が取り出した爆弾だ。

家を破壊するほどの爆薬じゃなかった。


それに、お前がスイッチを押した瞬間に爆弾を両手で押し出した。

バスケのパスの要領でな。

その時に同時に後ろにも跳んだ。」
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